引越し
引越しでやるべき作業リストとは?
2022/04/13 引越し
引越しというと新居を決めたり、家具・家電を揃えたりすることをイメージしますが、他にも、ライフラインの使用手続き・住所変更届の提出など様々な作業が必要です。今回は、時系列別に引越しでの作業をリスト化しました。記事を参考に、漏れなく引越しでの作業を済ませましょう。
1か月前にやること
・新居を決める
3月~4月の引っ越しシーズンでは、人気物件はすぐに埋まってしまいます。引っ越しが決まれば、すぐに物件探しを始めましょう。また、部屋を選ぶ際には間取り・家賃・立地の確認はもちろんのこと、地域の治安などの防犯面も必ずチェックしましょう。可能ならば内見も行うと安心です。画面上では分からなかった、部屋のデメリットが見つかる可能性があります。
・賃貸契約
物件が決まり次第、新居の契約を結びます。事前に入居できる日程も確認しておきましょう。契約の前には審査もあります。契約の際は不動産業者から重要事項説明を受けますから、よく聞いて問題がなければ賃貸借契約書に署名捺印します。署名捺印すると、賃貸借契約書に完全合意したことになります。トラブルを防ぐためにも署名捺印の前に内容をしっかり読んで、不明点は不動産に確認しましょう。
また、契約時には敷金、礼金などの初期費用がかかります。敷金・礼金0円のところもあり物件によって様々ですが、家賃5か月分程度の費用を用意しておきましょう。
・引っ越し日を決める
引越しは時期、曜日、時間帯で同じ荷物量でも料金が変わってきます。特に、3月から4月にかけては引っ越しシーズンで料金が高くなりやすく、しかも予約も取りにくい時期になります。引っ越しが決まったらなるべく早く業者に相談しましょう。
また、すでに一人暮らしをしている学生の場合は、家賃の二重支払いが発生しないように入居日と退去日を調整しましょう。
・引っ越し業者を決める
複数の業者から相見積もりを取り、料金やサービスを比較して決めるのがポイントです。相見積もりを取らないと価格が高くなりやすいので注意しましょう。3月や4月の引っ越しシーズンでは、なかなか業者が決まらないこともあります。事前に仮予約できる業者もありますから活用すると安心です。ただし、キャンセル料金についてはしっかりとご確認ください。
引っ越し業者の選び方については、以下の記事をご覧ください。
・退去手続き
実家から、新たに一人暮らしを始める人は不要ですが、大学キャンパスが変わるなどの理由で、一人暮らしをしている家から別の家へ引っ越す場合は退去手続きを行わなければなりません。基本的に退去の連絡期限は退去日の1~2か月以上前です。契約書を確認していつまでに連絡しなければいけないのかしっかりと確認しておきましょう。
2週間前までにやること
・インターネットプロバイダの契約、携帯電話の住所変更
物件によってインターネット環境が用意されているケースと用意されていないケースがあります。事前に不動産に確認しておきましょう。新たに固定Wi-Fiを設置するならば、Wi-Fiの契約や工事日程の連絡なども必要です。引っ越しシーズンでは工事の予約が取りづらいこともありますのでご注意ください。インターネットが通るまでは、パソコンはスマートフォンのインターネット共有で使うなどの代替案を考えておくと、万が一の場合も安心です。また、すでに賃貸物件に住んでいてそこで固定Wi-Fiを部屋に設置した人は、固定Wi-Fiの撤去作業を業者に依頼する必要があります。新居でも同じ業者を使う場合は、新居に設置を依頼すれば良いですが、業者を変えたい場合や新居で同じ業者が使えない場合は解約の手続きもしなければなりません。
また、携帯電話の住所変更も行いましょう。使用している携帯電話からでも、携帯ショップからでも可能です。
・粗大ごみや本、衣類の処分
一般的に粗大ごみの処分にはお金がかかります。また、事前申し込みが必要な場合が多いです。自治体のホームページやパンフレットから確認しておきましょう。
リサイクルショップやメルカリで売ったり、宅配買い取りサービスを利用して売りたいものを段ボールで送ったりするなどの方法を取れば、断捨離ついでにお小遣い稼ぎもできます。他にもSNSなどを利用して知人に譲るのも一つの手です。
引越し3日前までにやること
・ライフラインの契約、住所変更
電気、ガス、水道といったライフラインの住所変更手続きを行います。基本的にはインターネットで変更できますが、契約内容によっては電話で手続きを行う場合もあります。ライフラインは引っ越し当日までに利用できる状態にしておきましょう。またガスの開栓には業者の立ち合いが必要なので、事前に予約しておきましょう。
・転出届を提出する
それまで住んでいた市区町村の役所に、転出届を提出します。転出届は、引っ越し当日の14日前から当日まで提出可能です。また、同一市区町村内で引越しをする場合は、転出届の提出は不要です。
・郵便局の転送手続き
最寄りの郵便局に郵便局指定の転居届を提出すれば、旧住所に送られてきた郵便物が、新しい住所へ転送されます。その期間は申請から1年間です。インターネットでも申し込み可能なので、サッと手続き行うことをおすすめします。
・段ボールの調達、荷造り
段ボールは基本的には引っ越し業者に言えば無料でもらえます。ただし、有料の業者者や、○○枚目以降は有料というケースもありますので、申し込み前に確認しておきましょう。近所のスーパーやホームセンターで譲ってもらう良いですが、段ボールが綺麗かどうか確認しましょう。荷造りは5日~6日間と思ったよりも時間がかかります。早めに取り掛かると、直前にバタバタせずに済みますよ。
引っ越し後にやること
・荷物の搬入、荷ほどき
引越し業者に家具の配置を伝え、そこにおいてもらうようにしましょう。イメージと違う場所に置かれた場合、一人で動かすのはかなり大変です。また、搬入時には荷物や家に傷をつけないように気をつけましょう。家に傷をつけた場合、退去時に原状回復費を請求される場合があります。引っ越し業者が部屋の養生(部屋が破損しないように守る作業)をしてくれるのかも確認しておくと安心です。
・ライフラインの使用手続き
電気、ガス、水道は事前に申し込んでおいて引っ越し当日から使えるようにしておきましょう。ガスの開栓の立ち合いも行います。
・転入届、または転居届を提出する
新居がある市区町村の役所へ転入届を提出します。引っ越し後14日以内に行いましょう。同一市区町村での引越しならば、引っ越し後14日以内に転居届を提出します。
・マイナンバーカード変更手続き
マイナンバーカードも住所変更が必要です。手続きは、引っ越し後14日以内に新居がある市区町村で行います。転入届を提出する際に一緒に行うと手間が省けますよ。
・その他の住所変更手続き
運転免許証などの住所変更を行いましょう。新住所がある地域の警察署、運転免許センター、運転免許試験場のいずれかで行えます。
また、在学中の引越しでは、大学にも住所変更届を提出する必要があります。
大学生によくある疑問
住民票はどうするべきか?
住民基本台帳法では、住所を変えた場合、14日以内に住民票を移さなければならないと決められています。14日以内に手続きをしなかった場合は5万円以下の過料が課せられます。しかし、学生時代の住まいは「一時的なもの」とみなされているため、住民票を移さなくても基本的には罰則はありません。
ただし、成人式や選挙の案内、健康保険証、年金保険料などの書類が実家に届いたり、運転免許の試験や更新は住民票がある地域で行わなければいけないので、わざわざ実家まで帰らなければいけなかったり、書類を郵送してもらう必要があったりデメリットも多いです。
ご近所さんに挨拶をした方が良いのか?
相手方も防犯の意味で居留守を使われることが多いので、挨拶はしなくて良いでしょう。通路やエレベーターですれ違ったときに「こんにちは」などと挨拶すれば十分です。特に女性の一人暮らしでは、防犯のためにあいさつ回りは行わない方が良いでしょう。
引っ越し代を安くする3つのコツ
学割パックや単身者向けプランを利用する
荷物の量が少ない方は費用を抑えられる単身者向けプランの利用も検討することをおすすめします。また、冷蔵庫などの大型家電や家具は現地調達か、事前にインターネットにて引っ越し当日届くように買っておくと、便利ですし荷物が少なく済みます。また、学割パックを使うと単身者向けプランよりもさらに数千円安くなる場合があります。業者に問い合わせてみましょう。
一括見積サービスで相見積もりする
複数の引っ越し業者から見積もりをもらい、比較することを相見積もりと言います。
一括見積サービスを使えば、自分が引越しするときの条件を一度打ち込むだけで複数の業者に一括で問い合わせが可能なので手間が省けます。最安値の業者も分かりやすいです。
また、相見積もりを行うと引っ越し業者は自社を利用してもらうために値下げ競争を行うので、値引き交渉もスムーズに行うことができます。
平日の午後便、フリー便を使う
土日や祝日は、会社や学校を休まずに引っ越しでき、人気のため値段が上がりやすいです。そのため、平日の引越しの方が価格を抑えることができます。また、午前便を利用して、午後ゆっくりと荷ほどきをしたいと考える人も多く、午前便も価格が上がりやすいです。そのためフリー便、午後便を選べば5千円~1万5千円程度安くなることもあります。
まとめ
引越しでは様々な作業が必要です。数か月前に行わなければいけない作業もありますので気をつけましょう。どれも時間がかかり、面倒なことばかりですがしっかりと計画立てて、余裕のある引っ越しが行えると良いですね。